少し技術の話を

私はITリテラシーが全くなかった。

昔は、社内ITの人に随分と迷惑をかけた。

その人はいろんな人をサポートしてて、なぜだかスーパーマンに見えた。

私もそんな存在になりたかった。

ある日、やってみればいいじゃないとアドバイスを受けた。

わたしには到底無理です。理系の知識もないし、不器用だしと

つらつらと言い訳を並べた。そしたらね「できないと思ったらできないよね」って言ってくれた。

 

そこから、わたしは考え方を変えた。

幸いわたしは、頼られる事で自分を保っていられたから

サポート業務が適していた。

一からのスタートだった。

いつしか、インフラ業務に携わる事になって圧倒的男性率の中鍛えられた。

本音を言うとね、秘書業務じゃ食べていけないからITに移行したんだ。

やってみたら難しい事もあったけど、すごく楽しかった。

何が楽しいかなんてその人それぞれの価値観で決める事であって

わたしは、サポート業務がとっても合っていると思った。

でも、技術はそんなに甘くない。

日々勉強しなければならない。ついでに英語が必要なので英語の勉強もした。

気がつけば外資で働く事になって、洗礼も受けたけれど

本当にこの世界で生きていくためには、一生勉強し続けなければならない事を知った。

ずっと何年もその道一筋で生きてきたエンジニアに勝てっこないよって

日々凹むけれど、何もできないところから、ここまでやってきたんだから

わたしは、諦めない。

勉強会にもちょこちょこ顔をだした。知り合いも増えた。

オタサーの姫なんて言われないように、実力を身につけて必ずのしあがる。

こんな歳になって姫って言い方もどうかとおもうけど

 

不思議

すごく心身共につらくて、どうしようもない時に

赤ちゃんが生まれたって話を聞くと、途端に元気になる。

ああ、よかったなって素直に思える。

 

私にできる事があるはず。

子育てで悩んでる友達を少しでも元気付けられるとしたら

それはとってもうれしいなって。

 

今はね、子供が産めなくても、自分が不完全だなんて思ってないし

わたしにしかできない事が必ずあるって確信してる。

だって、赤ちゃんの写真を見るたび、こんなにも幸せな気持ちになれるんだもの。

 

けど、伴侶は欲しいと正直思う。それはまだ先の話かもしれない。

いま、とっても心地よい気分だよ。

産んでくれてありがとう。